葛根湯は万能薬ではない?

風邪のひきはじめに「葛根湯」を飲むという方は多いですよね。
でも、実はどんな風邪にも効く万能薬ではないのをご存知でしたか?

葛根湯が初めて記された漢方の古典では、「背中や肩が板のようにこわばり、汗が出ず、風に当たると寒気がする」といった、風邪のごく初期の状態に使う薬とされています。

この状態は、体に悪影響を及ぼす邪気がまだ浅い部分にあり、体を温めて追い出すことで治せると考えられています。
葛根湯は、体を温めて発汗を促す作用があるため、寒気や肩こりを伴う風邪のひきはじめに適しているのです🤧

■こんな風邪には注意!
逆に、以下のような症状には葛根湯は向いていません。
• 喉が痛い
• すでに汗をかいている
• 咳が出ている

これらの症状は、体の状態が異なり、別の漢方が必要になることが多いです。
葛根湯は、症状がごく初期で、体を温めて治したい時に効果を発揮します。
自分の風邪のタイプを見極めて、専門家の処方を受けましょう🌿

2025年09月19日