お灸が効く科学的な仕組み

お灸は、艾(もぐさ:ヨモギの葉の裏の綿毛)を燃やしてツボに熱の刺激を与える伝統的な治療法です。
この「温熱刺激」が、体の中で様々な良い変化を起こします。

1. 血行促進で老廃物を流す!
お灸の温かさが皮膚を通じて体に伝わると、その刺激により血管が広がり、血流が大幅に良くなります。
血液は酸素や栄養を運び、老廃物を回収する役割を担っています。
血行が促進されることで、肩こりや腰痛の原因となる疲労物質が流れやすくなり、体が温まり、冷え性の改善にもつながります。

2. 免疫力を高めて病気に負けない体に!
お灸の熱刺激は、体の防御システムである免疫機能にも働きかけます。
熱を受けると、一時的に体温が上がり、白血球などの免疫細胞が活性化されることが分かっています。これにより、病原体に対する抵抗力が高まり、病気に負けにくい体質づくりをサポートします。

3. 自律神経を整えてリラックス
お灸の心地よい温かさは、自律神経(心臓や内臓の働きを調整する神経)に作用し、バランスを整える効果があります。
特に、リラックスを促す副交感神経が優位になりやすいため、ストレスによる不調、不眠、胃腸の働きの乱れなど、心身の緊張を伴う症状の緩和に役立ちます。

つまり、お灸は「温かさ」という自然の力で、血流、免疫、神経の3つのシステムを整え、体自身の治癒力を高めているのです✨
寒暖の差で体調を崩しやすいこの時期、お灸で温活しませんか?

2025年10月28日